みなさん、インク瓶にメロンソーダを入れたことありますか?
今回はインク瓶にメロンソーダを入れる奇人の記事になっております。
ちゃんと紹介します。
今回はレンテラザキさんというデザイナーの紹介です。
※リモートでの取材のため事前にいただいた画像をもとに記事を書いています。
かわいい絵を描いたり、服を作ったり、ハンドパンを演奏したり不思議でポップなお兄さんです
ー作品例ー
ガチャガチャの中身がミカンだったり、架空のイベントのフライヤーをたくさん作ったり、自分のデザインで服を作ったり、、、
一体何者なんでしょうか、、、、、、、、、、
作品の意図や普段の活動などを少しずつ紹介していきます。
竹山キョん
架空のイベントに出演したい。
レンテラザキさん
デザイナーと会社員
ハンドパンやドラムなども叩く。
架空のフライヤー作りが楽しくて仕方がない。
絵について
キョん:いつも描いている絵にコンセプトってありますか??
レンさん:ぶっちゃけ、ある。
キョん:なかったらどうしようかと思いました。
レンさん:「違和感を感じる作品」を意識しています。
キョん:違和感、、、?
レンさん:インク瓶にメロンソーダとか入れないでしょ、一般的には。
キョん:確かに入れないけども。
レンさん:そういう違和感です。
キョん:なるほど〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!??????????
レンさん:あとは「深い意味がありそう」って思わせたい。
キョん:ぶっちゃけ、ありますか?
レンさん:あったりなかったりします。本当に作品によります。
キョん:あったりする作品を見てみたいです。
レンさん:CDジャケットをいくつか描かせていただいた時は色々考えてました。
キョん:お話、聞きたいです!!!
レンさん:ioniさんというミュージシャンの楽曲のジャケットを何枚か描かせていただいたので、紹介します。
レンさん:これは「Thicker」という曲です。砂漠に公衆電話を配置しました。
キョん:公衆電話だ!!かわいい!!!でも背景は砂漠、、、??
レンさん:「一人ぼっちの孤独だ〜」みたいなニュアンスの歌詞があるんですけど、自分の中でパッと「砂漠の中の公衆電話」ってイメージが浮かんで。
キョん:ほうほう。
レンさん:使われないと意味がない公衆電話を人のいない砂漠に配置することで、孤独を表現しました。「誰かに使ってもらいたい」っていう電話の意識でありストーリーを描きました。
キョん:なるほど!!!!すげぇ!!!!!!!
レンさん:これは Tsuki No Uta という曲のジャケットです。
キョん:貝の中に月がある!かわいい!!!
レンさん:主に月がテーマなんですけど、そのまま月を描いても面白くないな〜〜って思って色々アイデアを考えていて、、、
キョん:ふむふむ
レンさん:パールムーンって単語を見つけたんです。その瞬間に「真珠を月にしちゃおう」って閃きました。
キョん:う〜〜〜〜ん、とても好き〜〜〜〜〜。
レンさん:ちなみに曲名のロゴも作りました。
キョん:すごい!!!ジャケの上に描いてある〜〜!!!
レンさん:あとはMVにも使用されました。
キョん:すげ〜〜〜!!そしてとても良い曲、、、
レンさん:んね、めっちゃ良い曲だよね。
レンさん: I Was Just Asking という曲のジャケットです。
キョん:ガチャガチャの中がみかんだ〜!!かわいい!!!!さっきからかわいいしか言ってない!!!!!
レンさん:ありがとう笑。ちなみにガチャのイメージはガムがめっちゃ入ってるガチャをイメージしました。
キョん:なんでガチャガチャにみかんを入れたんですか?
レンさん:曲の冒頭に子どもが遊んでるような声が聞こえてきて、アメリカの子どもが遊んでる感あるな〜って思って、アメリカの子どもと言えばガムのガチャガチャだ!で、まずはガチャが決まりました。
キョん:アメリカの子どもでガチャが決まっちゃうのかわいい。みかんはどこから来たんですか?
レンさん:曲の全体的な雰囲気は「寒い時期に外で子どもが遊んでる」みたいな情景が浮かんできて、アメリカに日本要素足したいなってアイデアが浮かんで、「こたつに、、、みかん!!!」となりました。
キョん:その組み合わせがバッチリ合っちゃうというか、レンさんのセンスで合っていくのがとても素敵です。
レンさん:少し白いモヤがかかっているのは、冬を表していたり、こたつの上をイメージしたりして描きました。
キョん:バッチリすぎる〜〜〜〜〜〜〜
架空のフライヤー
キョん:これ、最初マジのイベントかと思いました。
レンさん:全て架空のフライヤーですね。場所もバンド名も全部ウソです。
キョん:なんでそんな作品を作ろうと思ったんですか??
レンさん:フライヤーデザインを仕事として依頼されたいんですけど、そもそもやったことがないから「こんなデザイン作れますよ!」ってサンプル的な意味で作りました。
キョん:なるほど!ちゃんと意図があったんですね!
レンさん:1つ作ると楽しくなって「架空ならなんでもありじゃん」となり自分で楽しくなっちゃって、、、
レンさん:たくさん作っちゃいました。
キョん:すげっっっ!!!!!
レンさん:「harumaki bro(ハルマキブラザーズ)」とかの名前、気に入っちゃったり「melon soda night club」とかシティポップみたいだなって思いながら作りました。
キョん:架空だからこそ楽しめる部分ですね、そして完成度めっちゃ高い。
レンさん:場所もバンド名もイベント名も考えるのがめっちゃ楽しい。
キョん:普通に仕事として依頼されてほしい。
レンさん:依頼してくれ〜〜〜〜!!!!
いつから描いてたの??
キョん:この作風の絵で活動を開始したきっかけとか、いつから描いてるとかって覚えてますか?
レンさん:この画風で描き始めたのは2018年くらいからですね。描き始めようと思ったきっかけは2018年11月に開催された古民家文化祭というイベントです。その時はハンドパン奏者として出演しました。
キョん:ハンドパン奏者としてのレンさんも紹介したい〜〜〜
レンさん:後ほどお願いします!
キョん:かしこまりました。古民家文化祭ってどんなイベントなんですか?
レンさん:古民家をリノベーションして会場にしていて、ライブをしたりハンドメイドの作品を販売したり、フードを売る人がいたり、複合的なイベントでした。
キョん:楽しそう〜〜〜〜!!!
レンさん:そのイベントでイラストをZINEにまとめて販売している人がいて「うわ、ZINEいいなぁ〜〜」と衝撃を受けまして。
キョん:なるほど。
レンさん:そこから1ヶ月くらい色んな絵を描いて販売まで持って行きました。
レンさん:これです。
キョん:表紙!!かわいい!!
レンさん:中身はこんな感じです。
キョん:すげ〜〜可愛い〜〜!!!!!ペンギンもいる!!!最高!!!!!
レンさん:ありがとうございます。
キョん:英語とか書いててめっちゃ頭良さそう。
レンさん:英語とかもてきとうであんま意味はないんですよね。
キョん:え〜〜そうなの〜〜〜、、
レンさん:表紙のティッシュ箱とエビフライの絵には、「POP NUTS」って書いてあるんですけど、これは後々僕が作ったブランドの「POP NUTS ART STUDIO」の伏線になってたりします。
キョん:本当だ!POP NUTSって書いてる!画材は何で描いてるんですか?
レンさん:色んな色のマッキーのみで描いてます。
キョん:マッキーだけ!?下書きとかはしないんですか?
レンさん:いつも一発描きで挑んでます。
キョん:すごすぎない????
レンさん:LINEスタンプもあるので、よければ買ってね。
キョん:買います!!!!!!!!!!
可愛い服たちについて
キョん:レンさんと言えば色んな服を販売しているイメージが強いです。
レンさん:確かにここ数ヶ月は色んな服のデザインとか販売とかしてます。
レンさん:最初はパーカーを販売してみたんですけど、予想以上に反応が多くてびっくりしました。
キョん:僕もそれ買いました!めっちゃ可愛いしみんな欲しいと思うな〜。
レンさん:ありがとう〜〜〜!
キョん:他にも見せていただける服はありますか。
レンさん:「心がくしゃくしゃになってしまう人へ」パーカーです。
キョん:可愛い!!
レンさん:折鶴の折り方をデザインにしました。
キョん:発想が本当に良いな〜。
キョん:風船だ!!
レンさん:「掴んでいないと、飛んでいってしうまうからティーシャツです。
キョん:根本を掴んでるまでの意図がすごく好きな表現です。
レンさん:これが一番最近の服ですね。
キョん:バナナチップをボタンにするのがおしゃれですね。
レンさん:これについては詳しく話したいんですが、、、
キョん:ですが??
レンさん:長くなりすぎたので、自分のnoteにまとめました。
キョん:絶対読みます。あとリンクも貼ります。
「バナナチップのボタンシャツができるまで」
🐧:最後まで読みました。めちゃくちゃ泣いた。
ハンドパンや音楽について
キョん:僕はレンさんのことを2年前くらいから存在を知っているのですが、ハンドパン奏者として認識していました。
レンさん:その頃はデザインとか服を作るより、ハンドパンを全面に出していました。
キョん:そうですよね、そうですよね!「ハンドパン奏者だ〜」と思ってTwitterをフォローした気がしてます。ハンドパン歴というか、打楽器の歴は長いんですか?
レンさん:小学5生の頃からドラムをやっていました。ハンドパンは大人になってから出会って、路上ライブなどで活動をしています。
キョん:ほえぇ〜〜〜小学生の頃から!吹奏楽部とかに所属していたのでしょうか?
レンさん:100均で木の棒を買ってコタツを叩いてました。
キョん:ちょっと何言ってるか分かんない。
レンさん:小学生の頃はめっちゃネガティブ子どもだったんで学校に行くのすら嫌だったんですよ。
キョん:え〜〜〜こんなクリエイティブなのに、意外ですね。
レンさん:学校に行っても朝礼の前に全力で走って帰宅して、自分の机の中に引きこもるくらいのネガティブ子どもでした。
キョん:親もめっちゃ心配していたのでは??
レンさん:めっちゃ心配してましたね。お母さんが一緒に手を繋いで登校もしてくれたんですけど、途中で帰りたくなっちゃって結局学校まで辿り着けないことも多かったです。
キョん:お母さん優しい。
レンさん:学校にたどり着けなくても「今日はここまで来れたから明日はもう少し進めるといいね。」って言ってくれたりして、めっちゃ優しかったです。
キョん:あ〜〜〜〜〜〜〜〜(大号泣)
レンさん:話が少し逸れましたが、そんなネガティブ子供がORANGE RANGEの元ドラマーKATCHANを見てドラムに目覚め、木の棒でコタツを叩いてました。
キョん:なるほど。ドラムへの入り口が可愛い。
レンさん:こんなネガティブ子どもが何か始めたいって意欲に親が喜んで、ドラム教室に通うことになりました。
キョん:人のバックグラウンド聞くのめっちゃ好きだな〜。
レンさん:僕は話すの始めてでめっちゃ緊張してるよ。
キョん:高校生の頃とかバンド組んだりとかはしてないんですか?
レンさん:ヴィジュアル系のバンド組んだりしました。
キョん:ネガティブどこ行った?
レンさん:ドラムを始めて人前に立つようになってからはネガティブ克服しました。
キョん:ドラムとの出会いすごい。
レンさん:ドラムを始めるか始めないかで、自分の人生めっちゃ変わってたと思います。
キョん:本当に良い出会いだったんですね。
レンさん:今こんな感じです。
キョん:安心感あるな〜
たくさん聞いたね。
キョん:たくさん聞かせていただきありがとうございました。
レンさん:こちらこそ聞いてくれてありがとう〜〜〜
キョん:今回みたいな「作品について話す!」とかって取材は受けたことないんですか?
レンさん:全然ないよ〜
キョん:ということはioniさんもこういう作品の意図を見るのは初めてですか?
レンさん:一応伝えてはいるんですけど、記事になっていろんな人の目に触れるのは初めてですね。
キョん:やった〜!!!!!!!
レンテラザキ
Twitter @boottokaren
Instagram @kkkrenn
ありがとうございました。
まだまだ書きたいことが尽きないくらい素敵なお話しを聞かせていただきました。
レンさんのデザインした服は何枚か持ってるのに「この絵はどう言う絵なんだろう?」って気にしたことがそんなにありませんでした。
実際にお話しを聞いてみるととんでもなく気持ちが詰まってて、服を大事にしようと言う感情が強くなりました。
これを機に全部レンさんの服に買い替えようかな。
ネットショップのリンクを貼り付けたので、気になるひとは要チェックですよ。
それでは、また今度👁